ゼミ展「KAMITEN」

ゼミ展「KAMITEN」DM

2019年7月24日から8月4日まで高知大学総合研究棟1階ディスプレイホールで開催されます。展覧会のタイトルは「KAMITEN」です。展覧会DMデザインが完成しました。本展は地域協働学部3年生によるはじめての展覧会です。ものづくりや美術・デザインに関心のある3人が和紙を素材にしてファッションデザインに挑戦しています。地域協働学部生は、何を提案し、生み出していくのか。この命題は教育・研究の場で常に考えてきました。特に教育面では、幸いにもデザインゼミには、芸文の学生と地域協働学部の学生が在籍する時期がありました。つまり、ゼミの先輩からものづくりの姿勢や教員が何を大切にしているのかを示す期間が2年ほど続いたことはデザインゼミの命脈を後輩に引き継ぐ貴重な時間になりました。

地域協働学部では、今年度からゼミの分属が3年生からとなりました。このゼミ展は学生にとって大いなる挑戦のような展覧会であったことは間違いないです。はじめての試みであるゼミ展は学生達の試行錯誤の痕跡です。ものづくりをゼロから学び、造形するための知識や技術が圧倒的に不足していることに気づき愕然としたことでしょう。ものづくりには時間をかけた熱情と素材研究が肝要です。グラフィックデザインや美術を網羅的に学習することも必要でしょう。何より実直で真摯な制作姿勢が自分の作品への責任を負うことを知ることにもなります。高知大学は地方の総合大学であり、美大や芸大にはない学際的な学びを学生達は発見することができます。そして何より「地域協働的発想」が創造性を助長することがこの学部でのデザインゼミの魅力になっています。地域という実習のフィールドからアウトプットに必要な知見やヒントを得られることは他学部にはない大きな武器となります。今は、謙虚にものづくりと向き合って、伝統や文化からデザインの醍醐味を感受して欲しいと思います。また、作品が触媒となり社会や他者の考えに触れるような体験を積んでほしいと願います。

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